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教科書どうりの変位は少ない

カイロプラクティックに限らず施術や治療に当たって最も

大事なのが診断です。

正しい診断なくして正しい施術はあり得ないのは大抵に方はご存じだと思います。

ところが困ったことに教科書で教えているリスティング(骨の歪みを表す)

が施術現場にはほとんど見当たらないのです。

骨盤だけを例に挙げますが、教科書ではまず両側の腸骨の歪みの方向が書かれ

その次に仙骨について書かれています。腸骨の歪みの方向はまだ良いのですが

仙骨については基底部(上部)の後方変位にしか触れていないのです。

この為ほとんどのカイロプラクティック施術者は仙骨を診ずに腸骨のみの矯正を行っているのが現状なのです。

その例として左側腸骨を矯正した後、ホジションを変え右側腸骨矯正を行っているのです。

必ず左右ワンセットで行われています。その後に頸椎を左右に鳴らす行為も本来のやり方ではなく

禁忌に近い行為なのです。

この様な腸骨の矯正はいわゆる誤診なので、何度でも繰り返し直ぐに歪んでしまうのです。

この為巷ではカイロプラクティックはボキボキするとか通い詰めなければ

いけないとの誤った評価に繋がっているのです。

実際の臨床では基底部の前上方変位が圧倒的に多い(9割以上)のです。

腸骨歪んで見えるのは仙骨が歪んだ際の見せかけの歪み(カンパンセーション)なのです。

したがって仙骨が正常になるように矯正すれば腸骨は自然に正常に戻るのです。

これを正確にやれば大抵の場合直ぐに戻ることはなく通い詰める必要は無いのです。

当院ではこのことをしっかり見極めて施術を行っていますので通院回数は

極端に少なくて済み患者さんに大変喜ばれているのです。

先日6年ぶりに来られた患者さんが珍しく教科書どうりの仙骨の後下方変位で来られたので

「珍しく教科書どうりですね」「めったに見ないんですよ」とお話したのでした。

この診断も指標をチェックし骨を可動触診で調べた結果瞬時に正確にわかるのです。

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これが仙骨の前上方変位のビフォアー(上)アフター(下)です。