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肋骨骨折

肋骨の骨折やヒビは意外なことから起きる場合があります。

一般的には衝突によることが挙げられますが、それ以外にもひどく咳き込んだりくしゃみをしたりと意外な事で

発生する事もあるのです。

これが意外に厄介で時には耐え難い痛みとなることも多いのです。

肋骨は胸郭を形成しており籠のような構造で胸部の臓器を保護しています。

生理的には肺呼吸をすると拡張したり収縮したりして周りの筋肉の協力によって呼吸に協力しているのです。

 

骨折やヒビの他に肋骨上に発生する痛みに肋間神経痛があります。

これは野球選手などの体を回転させる運動をする人に多いようです。

原因は肋骨との関節をなしている背骨の歪みにあります。

背骨が歪むことで椎骨から出ている肋間神経が椎間孔に当たり神経痛を発生させるのです。

治療は歪んだ椎骨を正常に矯正することで神経圧迫が取り除けて簡単に解決することが出来るのです。

 

骨折やヒビの治療は肋骨の生理的な動きを考慮して行うのが,最も正しいやり方で正しく行えば治る時間も最短が望めるのです。

整形外科などで行われる治療法は胸郭をサポーターで圧迫固定して行われています。

この方法は単純に圧迫するだけなので当然呼吸をするたびに胸郭は安定せず患部が動くため、その都度痛みが走る結果となり治りも遅いのです。

最も効果のある方法は胸郭を最大限拡張(最大級気で止めて)してテーピングで固定する方法なのです。

この方法だと吸気でも呼気でも患部は接触したままにできるので、呼吸をしても痛みは少なく回復時間も1/3程度に短縮できるのです。

当院では当初からこの方法を採用しており効果を上げているのです。

この時使用するテーピングは元祖キネシオテープ(加瀬健三氏が考案した物)が最適なのですが残念なことに既に製造中止

になっており入手が困難になっているのです。

しかし当院ではある時検索するとなんと売れ残りの在庫を持っている業者を発見入手することに成功したのです。

 

当時からキネシオテープが有名になると各メーカーがこぞってキネシオテープを名乗って生産するようになり、市販されていたので消費者には

違いの区別がつけられない状態でした。

それもそのはず素人にははっきりと違い分からずどれも同じに見えるのです。

製造中止になった原因も特許申請に失敗し人づてにキネシオ協会がつぶれた為だと聞きました。

特許申請時にもその特徴や違いを理解してもらえなかった為だと推察します。

今にして思えば本当にキネシオテープの違いを理解していたのはごく少数だったのだと思います。

 

最近は市販されているそのほとんどのキネシオテープはその本来の効果は全く期待できない代物なのです。

その証拠にトレイルランニングやマラソン時に使っている人は最初から最後までテーピングをしたままで走っています。

本来効果のある物でしたらテーピング箇所(筋肉の故障)が回復すればバランスが狂って拮抗側の筋肉に痛みが出るので途中で外す必要があるのです。

しかし見ていると競技の最初から最後までテーピングは張られたままなのです。

このことは患部には殆ど影響(効果)がないことを意味するのなのです。

当院で同様の治療をしてテーピングを施した場合は患者様に動かしていれば痛みが取れ、その後は「反対側に

痛みが出るタイミングでテーピングは外してください。」とお願いしてお帰り頂いているんです。

 

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