• お問い合わせ
  • WEB予約

正当なカイロプラクティックの施術方法

前回 youTubeの事を書きましたが、ここでは本来あるべき正当なカイロプラクティックの施術の在り方について触れたいと思います。

施術で一番大切なことはやはり正しい診断をすることです。当たり前のことですが診断が正しくなければ正しい

施術は行われないのです。

カイロプラクティックでは基本的にはまずは骨格矯正ですから骨がどちらにどのようにずれているかを

正しく把握することから始まります。

骨盤調整と言えば検査としてまず行われるのが、脚の長短の検査です。単に脚の長さを調べるのも

簡単そうで簡単なことではないのです。

測定のための立つ位置や持ち方、力加減によってはかなりの熟練者でも正確に測ることが出来ないのです。

しかも正確に測れたとしてもその情報だけで骨盤の状態を把握するのには情報不足なのです。

脚の長短を測ることはカイロプラクティックを学習するうえではまず始める行為なのです。

どちらの脚が短いのか脚を伸展している時と屈曲している時はどう変化するのか?首を左右に回転させるとどう変化するのか?

それによって頸椎の問題があるのかないのか? 骨盤の問題なのか? 骨盤であれば仙骨なのか? 腸骨なのか?

の分析を行うために必要な行為なのです。

しかしそれだけでは正確な情報が得られたとは言えないケースも多々あるのです。

断定的に脚を揃えるだけならなにも骨盤を正しく矯正しなくても可能なのです。

このことを確信したのはアクチベーターと呼ばれる器具を使ったテクニックを検証した時に、はっきり確信したのです。

そのテクニックは脚の長短を測りながら、骨盤や背骨のあらゆるところをバチバチやってその都度脚の測定をして確認しているのです。

もうお分かりでしょう? 刺激を与えた瞬間は脚は揃うけど、また変化する(短くなる)のです。

このことは骨盤調整をして脚がそろったと言っても必ずしも固定(正しい矯正)はされていない事の証明でもあるのです。

体重をかければすぐに戻ってしまうのです。

「他所で施術をしてもらって歩いていたらまた症状が出てきた」

と言うことを来られた患者さんからよく聞くのですがまさにこの状態で、きっちりと原因箇所の矯正が出来ていない証拠なのです。

何が言いたいのかと言うとyouTube等で見る限り、その場で脚がそろったことは確認していますが、患部を触診して

確認している方は殆ど見られないのです。

それに皆が行っているただ脚の長さだけの情報ですぐに矯正技法につなげるのはあまりにも短絡過ぎて恐怖すら感じます。

と言うのも経験上それだけでは情報が十分ではないのです。

カイロプラクティックは100年以上の歴史があり技法も現在社会にそぐわないケースが散見されるからです。

現在のストレス社会では、骨盤の歪みも昔の物とは微妙にかつ複雑に変化しいるのです。

脚の変化だけで仙骨、腸骨と決めつけるのではなく、カイロプラクティックのあらゆる情報を駆使して柔軟に対応する

必要が出てきているのです。

例えば骨盤だけを取り上げると、伸脚で右脚が短く屈曲でも短いままこれは仙骨の問題として捉えます。

屈曲でクロスオーバーつまり脚の長さが逆転する場合は腸骨の問題としてマニュアルには書かれています。

しかしこれを単純に信じてよいのでしょうか?答えはNOなのです。

伸展でも屈曲でも変化がない場合は仙骨基底部のどちらかが後方に変位している場合で、腸骨に変化が少ないと考えられるからなのです。

ではクロスオーバーすると逆転する場合はどうなのでしょうか?この場合も答えはNOです。

確かに腸骨はねじれを起こして片方は後下方に回転し、反対側は前上方に回転し腸骨稜の高さは左右でかなりの差が出ています。

ここで必ず確認しなければならないことがあるのです。それはどうして腸骨が捻じれを起こしているかです。

腸骨は仙骨と仙腸関節を形成しています。関節は動くためには相反する動きをします。

この為仙腸関節の動きをパルペーションで確認する必要があるのです。

パルペーションと仙骨尖の左右の高さを触診しその状況で判断しなければ正確な情報は情報は得られないのです。

そのうえで仙骨を矯正するのかあるいは腸骨なのかを判断しなければ正確な診断は出来ないのです。

100年前と今では状況が違うと言いました。今はまさにストレス社会で単純に100年前の情報のとり方では正確な情報は得られないのです。

これも少し悪口になるのですがあえて書かせてもらうと、結構有名な方でもこのことが実践されていないのです。

つまり残念ながら骨盤に関しては完全な矯正が出来ていない方が殆どなのです。

 

当院では足の測定は採用していますが、それよりももっと重要な体に現れる指標を重視し現在のストレス社会に

マッチする診断を重視しているのです。

身体の指標を確認したら骨盤の状態を調べるため仙骨の尖部の左右差の確認、モーションパルペーションにより動きの

確認をしてから矯正に入ります。

矯正が終われば結果の確認は指標が消えているか否か? モーションは正常化しているか? すなわち結果の確認をするのです。

その後患者さんには「普通に動かして大丈夫です。入浴も制限在りませんよ」と伝えます。

ほとんどの人は詰めて通う必要は無く、月一のメンテナンスで十分対応できるのです。

私たちがカイロプラクティックを習った時は施術後は入浴も運動も禁忌と教わりましたが、きちんと矯正していれば影響は無いことが分かってきました。

これが本来あるべき姿なのです。