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カイロプラクティックの在り方

カイロプラクティックは本来どうあるべきかについて書きます。

一般的にカイロプラクティックと言われている治療法は
歪んだ骨盤や背骨(椎骨)を探して矯正することで歪みによって、異常をきたしている神経の流れを正常にし、人間が生まれながらに平等に持っている自然治癒力を、最大限に発揮させて病気を治そうとする自然に則った治療法です。

自分達もカイロプラクティックを習い始めた頃から約10年位まではこの事を信じて疑いませんでした。
ですから歪んだ骨をどうしたら正確に正常に戻せるのか?

と言う事ばかり考えて矯正に当たっていました。

当時在籍していたカイロプラクティックの学院では、カリキュラムを終了後し認定試験に受かってからは、講師として学院で後進の指導に当たる立場になったため、理論やテクニックをマニュアルどうり生徒に伝える事だけを義務付けられていた事もあって、多少の疑問は封印して事務的ともいえる感じで学院の規定に則ってひたすら伝えていたのです。

その学院は一時は一学年に常時100名を越える生徒がいて、講師の数もかなりのもので組織としては一人が下手に教科書から脱線(疑問と向き合う事)が出来ないのは当然の事ではあったのです。
 

その後分けあって脱会した際に慕って付いてきた仲間と一緒に自分達の組織をつくり、勉強のため生徒を集め再出発したのです。

そこでも最初はマニュアルに沿っての授業をしていた。
しかし授業をするなかでどうしても納得がいかない(以前疑問に思っていた)事が随所に出てくるのです。

テキストを何度も読み返すとやはり今まで習って(伝えて)きた事とは解釈が微妙に違うのです。

その微妙な違いがその後の施術理論とテクニックには大きく違う事になるのです。
 

なぜ先駆者達はその事に気づかないのか?

アメリカ帰りのD.Cと呼ばれる先輩方は、例え自分の名前で本を出版したとしても英文の直訳であったり原本のコピー版でしかなく内容は全く変わらない物ばかりなので、カイロプラクティックが誕生してから殆ど進歩が無いのです。

世の中はストレス社会と言われて久しいのに、100年以上前の理論がそのままでは現在社会に対応できないのは明らかなのです。

そういった疑問は随所に生じ思考錯誤の中で、ある閃きが生まれ解釈を見直して理論を組み立てテクニックに結びつけ臨床を重ねて行く事を繰り返して行ったのです。

閃いたことはその場で仲間に伝え臨床で使っていくと患者さんの反応は良くなるばかりなのでこれは全く疑う余地は無いのです。

その積み重ねが最終的には組織独自のテクニックとして確立していく事になったのです。

 

カイロプラクティックを学ぶ上で基本マニュアルを熟知する事は最低限必要不可欠なことであることは疑いのない事実なのですが。

それが最も大事な基本だから、何事も基本がしっかりしていなければ発展や応用などありえない訳でその中で生まれた疑問こそが、カイロプラクティックを更に効果的に活用するためのヒントなのです。
 

日本国内には何万軒ものカイロプラクティックの看板を掲げた治療院があります。
 しかしその殆んどが癒しを主体にしてマッサージやほぐしなどを前面に出して「うちの治療は痛くないですよ」とか「ボキボキさせないカイロです」などと宣伝し患者に語りかけています。
 或いは「ソフトカイロ」などと言う言葉もよく見かけます。

こんな表現を使う治療家は本当のカイロプラクティックを完成させていないのです。
 

本来カイロプラクティックにはほぐしなどの行為も全く必要なく、まず最初に行うべきは姿勢矯正なのです。

テクニックにソフトもハードも無いのです。
あるのは症状の真の原因(異常個所)を探し正常にする事だけなのです。
 

それが骨盤の矯正であり、背骨の矯正や筋肉や内臓、頭蓋骨の調整なのです。

骨盤や背骨の矯正で「ボキッ」と言う矯正音が鳴れば矯正が終了したなどと言う誤った認識を持つ治療家も少なからずいるため受ける人に「怖い」とか「痛い」などと言うイメージを与え、カイロプラクティックに好感を持たない医師などには首(頚椎)の矯正は危険だなどと言わしめたのです。

頸椎の矯正はよく見かける首全体左右に大きく回してボキボキする頚椎矯正はやり方自体を間違ったもので、本来頚椎を含め標的を(歪んだ骨に)定めて必要な個所だけを矯正するもので、矯正のストロークはごく僅かなもので正しく行えば危険など全く無縁なのです。

また、以前カイロタイムズと言う機関紙に、法制化に向けての話し合いをしている様子の記事が載っていたのですがその会議の席では、約20もの団体の代表が集まっているにも関わらずオブザーバーで来ている政府関係者の質問

「カイロプラクティックの定義はなんですか?」
にまともに答えられないという嘆きの記事には呆れてしまいました。

 

なぜ誰一人「哲学」「科学」「芸術」の言葉が出てこないのか?

 

その後気づいた事ですが、彼らはカイロプラクティックの基本は「ヒポクラテスの教え」や「哲学」など全く勉強していない方達で小手先の技術の切り売りを買った人達ばかりの集団だと実感しました。


また同様の別の会議では、事故の防止について触れ、事故について(肋骨骨折について言及していました。
どんな荒っぽい事をすれば肋骨を骨折になるのか理解に苦しみます。    

どの部位の矯正も熟練すればするほど力は殆ど必要なくソフトになって行くはずなのです。

熟練すれば矯正した骨の動きは矯正手に伝わるのがわかるようになります。

 

通常カイロプラクティックでは骨盤や脊柱の歪みを探して矯正する方法が一般的です。
そのために矯正の対象となる骨の歪みを探し正確にズレの方向(リスティング)を診断して矯正
(アジャスト)をするのです。
 

しかし長年仲間と研究していくうちに、カイロプラクティックのテキストに
書いてある一般的な椎骨(骨)のズレはあまり多くない事に気づいたのです。
 

テキストにある骨のズレはその殆どが過度な運動や外力が掛かった場合に
起きる場合が多いようなのです。
 思わぬ力で引っ張られたり、引っ張ったり、衝撃を受けたり、使い過ぎたりのいわゆる
(オーバーユース)なのです。
 

この場合ある一定方向に強い力が加わるので、力の加わった方向に筋肉や組織に引っ張られて骨はズレを起こすのです。
しかし治療に訪れる患者の多くはそういった状態ではなく、会社での仕事や
通常の生活の中で様々な症状は発生しているのです。

中には交通事故が起因であったり、スポーツでの過負荷が原因であったり
する人もいるのですが、圧倒的に多いのは自分でも原因が分からない
(酷使した覚えが無い)人たちなのです。

その原因はその殆んどがストレスにあるようなのです。
ストレスは、多忙な仕事での疲れ、人間関係の問題、天候の変化など様々な要素から受け身体がそれに反応して起きているのです。

本人に自覚がなくても中枢神経がストレスを感じ、自律神経に影響を与え末梢に伝わり、内臓の働きを変化させ対応する筋肉を弱化させ、痛みや違和感を発生させているのです。

いわゆる自律神経失調と言われる症状なのです。

これを解消するには、中枢神経の働きに重要な関係がある、仙骨と頭蓋骨調整が必要不可欠なのです。

 

少し専門的な話になりますが!!

 カイロプラクティックを勉強すると実技では骨盤から始まって


脊柱(腰椎・胸椎・頚椎)後頭骨と骨の歪み(ズレ)の方向を調べる勉強をします。

ガンステッドテクニックの理論では
骨盤、主に腸骨(両外側の部分)のズレの方向に始まり真ん中に位置する
仙骨のズレについて触れています。

ところがこの仙骨についての情報は重大な欠落があるのです。
それは臨床で一番多く(約98%)見られる前下方の変位については、全く触れられていないのです。
 

この事はガンステッドに限らず殆どのテクニックで見過ごされているのです。
もちろんズレを認識するための表示方法(リスティング)も無い訳です。

ガンステッドテクニックでの仙骨のズレの一般的な表示方法は P・PL・PR・PI-R・PI-L・Base-p
(Pは後方を表す)
 マニュアルで一番多い状態を述べていないのですから、当然矯正方法も書かれておらず
したがって正常にする方法が書かれていないわけですから、正常にする事が出来るはずがないのです。

そこで我々は仲間との共通認識のために AI-R・AI-L (Aは前方を表す)
と新しい表示方法(リスティング)を作ったのです。
もちろんそのための暗算で確実な矯正方法も工夫し考案したのです。
 

併せて主要テクニック有効な指標も取り入れ、診断をより早く正確なものにすることが可能となり

これによって短時間で正確に患者様の悩みを解決できるようになったのです。

基本マニュアルに疑問を持ち発展させなければ、現在社会の実情にあった施術にはならないと確信しています。

施術のポイントはこちら ⇒ https://www.akchiro.jp/contents/category/point/
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